太田春奈
陶芸の技法を中心に、自然や日常の中のきらめきから受け取った心象形態を制作
美術の教育活動にも携わっております
《美術歴》
高校で美術科に進学し、デッサンの基礎練習を積む。
授業で出会った陶芸に癒され、楽しくて陶芸の道を志す。植物の文様が好きになる。
浪人の時はひたすら石膏デッサン、静物着彩、粘土、を繰り返した。デッサン力は私の後天的に身につけた財産だと思う。
大学では植物をモチーフにした作品制作に取り組む
「春の風」
松の芽をモチーフにした、おきあがりこぶし
「植物模様の小ひきだし」(卒業制作)
植物の特徴を模様化するのが楽しかった
空間の空気を変える作品を変える作品をつくりたいと思っていた。
視点を増やしたくなり、大学院は文化財保存学へ進み、伝統技法などを学ぶ。
桃山時代の志野の持つ空気に憧れる。
作品が持つ空気、つくる空気の正体が知りたくなる。
「鼠志野草文額皿の再現制作」(修了研究)
現地取材やテストピース制作を盲目的に頑張っていた。表面的には近づけたが、空気の所までは近づけず、解明もできなかった。
卒業後、模様への限界を感じた事と頑張り過ぎの反動から、作品もふわふわに・・・
空気を追及したい一心で空気そのものをモチーフに制作する。
ばくぜんとした空気から「森」や「風」など空気に具体性を持たせる。
同時に、苦手意識のあった「立体」に取り組む。
石膏型の技術を習得。
立体と清涼感のテーマが一段落したので、「ひかり」や「妖精」などをテーマにした煌めきをテーマに研究・制作する。
レリーフ的な表現や色の釉薬を取り入れる。
境界線が一番わかりやすいのでは?と思い、
感覚と感覚の変わり目にある形(心象形態)を表現する。
作りたかった空気が出てきている。
心象形態の捕まえ方が安定してきたので、陶器としての機能性に取り組む。
美味しいと感じる釉薬や素地、食べ物に調和する形の研究をはじめる。
より魅力的な作品を生み出すために日々研究中です
1981年埼玉県生まれ
2004年東京芸術大学工芸科陶芸専攻卒業
2006年同大学院文化財保存専攻保存修復修了
現在 埼玉県飯能市にて作陶